2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
巨大な球体に埋め込まれたスクリーンに映ったガゼルの法院が議論している。「予想より早かったな……触れえざる者の目覚め……」「あれから三年。メモリーキューブの情報に拠れば、今はノアトゥンだ」「500年前、ヤツさえ現れなければラムズを"アニムス"とするこ…
キスレブ帝都ノアトゥン中央に位置する総統府。その総統室で、キスレブ総統ジークムントがアヴェ国境付近での戦闘に関する報告を聞いていた。報告によると、以前強奪されたヴェルトールを戦闘地域で発見。パイロットともども確保したと言う。さらに訪問客が…
国境の前線部隊の裏を付いたフェイたちは一気に旗艦キファインゼルを目指した。彼らを迎え撃つ司令官は、筋肉脳ヴァンダーカム。彼は迎撃のギアを下がらせ、主砲による決着を図った。しかし機動力で遥かに上回るヴェルトール以下ギア部隊は、砲弾を回避しつ…
宿屋での話の後彼らは議事堂へ集まり、王都奪還の作戦を次のように立てた。アヴェに常駐しているゲブラーを王都から引き離すために、バルトらが以前拿捕していたキスレブ製のギアでニサン国境の西方警備隊を急襲。キスレブの侵攻と見せかけゲブラーを誘い出…
ラムサスからは逃げおおせたものの、フェイたちは軍に追われゲブラーの基地内に入り込んでしまった。逃走中のフェイはそこで黒月の森で出会ったエリィと偶然の再会を果たす。彼女は追っ手が迫るフェイたちを自分の宿舎に連れ、匿った。追っ手の気配が消えた…
一方地下水道から城内に入ったバルトは、天守閣にてマルーとの再会を果たしていた。マルーのお気に入りのぬいぐるみと共に部屋を出たバルトは、そこでラムサスとミァンに見つかってしまう。バルトの前にラムサスが立ちはだかった。「やはりネズミが紛れ込ん…
翌日、作戦決行の時。フェイは会場に向かい、偽名を使って大会に参加した。参加者控え室で、フェイはラハンのダンと再会する。「…おまえのせいで…姉ちゃんは…。おまえを許さねえ。ぶっ殺してやる!ラハン村のみんなの仇だっ!観客の前でメッタメタのギッタギ…
ユグドラシルがアヴェ王都ブレイダブリクに向かっている頃、同じく王都にゲブラー総司令官ラムサスを艦長とする空中戦艦が国境付近のキスレブ軍の掃討作戦を終え、帰還した。前任の指揮官であり大鑑巨砲主義の筋肉脳ヴァンダーカムと傀儡政権の宰相シャーカ…
ユグドラシルに合流しシタンと再会したフェイは、そのままバルト達のアジトまで同乗する事に。アジトに到着した後、フェイとシタンはバルトの教育役である執事のメイソン卿に案内され食堂へ。そこで二人はメイソン卿からバルトが宰相シャーカーンに滅ぼされ…
地底の鍾乳洞に落ちたフェイとバルトはとりあえず誤解を晴らし休戦。共に出口を探す事にした。その頃、地上ではユグドラシル乗員が護送船乗員の救助を行っていた。ユグドラシルの甲板で、シタンはユグドラシルの副長でありバルトとは逆の目に眼帯をしたシグ…
フェイは夢を見ていた。グラーフと拳法家が睨み合っている。そのそばには赤い長髪の男。「我等が一つとなれば……」そう言うグラーフに、拳法家は「こやつは渡さん」と長髪の男を庇った。フェイはアヴェの護送船の中で目を覚ました。彼が昨夜の出来事に思いを…
森を抜けたフェイとシタンは、ヴェルトールの補修パーツを手に入れるために遺跡発掘の拠点となっている街ダジルに向かった。砂漠の中のダジルについた二人は、早速『教会』(注1)の工房に向かったが、そこにはヴェルトールのような軍用ギアのパーツは置いてい…
翌朝。フェイは昨夜のシタンとエリィの話を途中から聞いていた。エリィにはなんの責任もなく、村があんなことになったのは自分の責任なのに自分の感情をぶちまけエリィを追い込んでしまった、とエリィを責めた事を恥じた。シタンは自分を責めてはいけない。…
フェイは夢を見ていた。砂漠の真ん中で幼い彼が泣いている。そんな彼にエリィに良く似た女性が手を差し伸べた。「ひとりじゃ、寂しいものね…」彼女の優しい微笑みに、幼いフェイは泣き止んで手を取ろうとした。そこで彼はエリィに起こされた。二人は、念のた…
ラハン村を後にし草原を抜け、フェイは迷いの森とも呼ばれる黒月の森に入っていった。沈うつな表情で森を行く彼の背中に、突然異国の言葉で声がかかった。振り向くと、オレンジの髪を長く垂らした少女が銃を突きつけていた。「動かないで!追撃してきたキス…
フェイが目覚めると、あたりは一面焼け野原になっていた。あちらこちらに焼け出された村人が力なく座り込んでいる。フェイは何が起こったのか理解できず、そばにいたシタンに事情を聞こうとした。その時、ダンがフェイを激しく罵り始めた。「フェイ兄ちゃ…お…
夜。シタンの家で夕食を取ったフェイは村に帰るため、シタン家を後にして暗い山道を戻り始めた。彼が谷間にかかる橋を渡ろうとしたとき、突然谷底から数機のギアが現れ、飛び去った。その飛行音に気づいたシタンが山道を駆けフェイに追いついた時、ラハン村…
あらゆる学問に精通した学者であるシタンは、数年ほど前から妻のユイ、娘のミドリと共にラハンの山の頂上に住んでいた。シタンの家に着いたフェイだが、シタンは家に居なかった。ユイにシタンは裏でガラクタを弄っていると教えられたフェイは裏庭に向かった…
ある嵐の夜、山奥の村ラハンに大怪我をしたフェイという男が運び込まれた。仮面をつけた不気味な男に抱きかかえられたフェイは、うわ言でその男のことを父さんと呼んでいた。仮面の男はフェイをラハンの村長に預け、いずこかへ消えていった。それから三年の…
宇宙空間を航行する恒星間移民船エルドリッジ。そのブリッジに警報が鳴り響いた。移送中だったデウスシステムが突如再起動したのだ。デウスに次々とハッキングされるエルドリッジのシステム。乗客は逃げ惑い、オペレーターは危機回避に追われる。やがて機関…