西暦20XX年の地球、40億年程前の地層から後にゾハルと呼ばれる明らかに人工的な物体が発掘された。解析の結果それは約150億年前、すなわち宇宙誕生の瞬間には既に存在していたことが分かった。このありえない結果を受け、ゾハルの研究は一時凍結。研究再開に…
シェバトに集まったフェイたちは、エリィ救出の為のメルカバー攻略の作戦を立て実行した。戦艦エクスカリバー。シェバトに残されていたこの先史文明の戦艦を特攻させ、彼らはメルカバーを撃墜した。ところが墜落したメルカバーから巨大な物体が姿を現した。…
ゾハルの眠る地下空洞で彼らが見たのは、ゾハルの影響を受けて異形と化したヴェルトールだった。襲い掛かってくるヴェルトールに突如現れたワイズマンのギアが応戦した。「ふん。また貴様か。いちいち邪魔をする。だが、貴様に俺を止めることは出来ん。自ら…
メルカバー起動後、デウスはその部品となる事を運命られた変異した人々を次々と吸収し、変異しなかった者、いずれはその脅威となる文明を根絶する為に活動を開始した。地上はメルカバーと、そこから生み出された『天使<アイオーン>』と呼ばれる兵器群によ…
ep54◆君が呼ぶ 哀しみのメルカバーエリィが連れ去られた後、助け出されたフェイたちは八方手を尽くしてエリィの行方を探し回った。その結果、エリィはカレルレンがラジエルから得たデータを元に建造中の空中要塞メルカバーにいる事が分かった。ラムサスの身…
フェイたちを助けたくば『ゴルゴダの地』まで来い。カレルレンからのメッセージを受け取ったエリィはランクたちの制止を振り切り、シェバトに残されていたギア・バーラーに乗って単身出撃した。フェイと仲間達を助けたい。その想いだけでカレルレンの前に立…
出撃前夜、フェイはエリィにユグドラシルに残るように強い口調で言った。彼の気持ちを分かっていながら、その辛らつな言葉にエリィは涙して走り去った。自分の物言いを反省して追ってきたフェイの想いを受け取ったエリィは、彼の戻るべき場所として帰りを待…
カインにカレルレンとラムサスが迫った。ガゼルの差し金か、と言う天帝の言葉にカレルレンは首を振った。「まさか。彼らの妄執に興味はない。私は私のやり方で人を導く。お前は邪魔なのだ」ラムサスの剣が振られ、天帝カインは崩れた。カインの死を受けて、…
地上の混乱が沈静化した頃、フェイたちはガゼルに対抗しえる力、ギア・バーラーを手に入れる為、その素体となるアニマの器を探していた。ゼファー達からの情報を元に探索を続けた彼らは、太古文明の遺跡でついにそれを発見した。そのアニマの器はビリーと同…
シェバトに向かうフェイの前に、ギア・バーラーに乗ったラムサスが立ちふさがった。フェイはシステム・イドを発動、これを撃破した。「お前さえいなければ」そういい残し、ラムサスは樹海に消えていった。エリィたちはソラリス守護天使時代に搭乗していたギ…
フェイは夢を見ていた。何人もの"接触者"の生涯。エリィも夢を見ていた。何人もの"エリィ"の生涯。二人はその夢を見たことで、それぞれが何をすべきかを掴みかけた。森の中にひっそりと佇む住居。そこはバルタザール、ガスパールと並びシェバト三賢者と称さ…
フェイとシタンの二人は、ダストシュートにいた。扉が開けられず思案に暮れている二人に、エリィが合流した。エリィは一通り事情を話すとエーリッヒのIDカードを使って扉を開けた。ダストシュートから出て少し行くと、レトルトパックや缶詰などが保管されて…
フェイの拘束されている部屋にシタンが入ってきた。シタンに怒りをぶつけるフェイ。だが拘束具は彼の神経の伝達を物理的に止めているため、彼は身動き一つ取れなかった。シタンは、フェイを言葉で責め続けた。「青臭い理想論など、現実の前では意味を成しま…
エリィの家を出た後、フェイは第2級市民層の監視塔へ向かった。そこではシタンが待っていた。彼はあの観艦式を映像で見て、フェイの行動を推測し先回りしていたのだ。二人はシタンのIDを使って監視塔を抜け、第3級市民層へ向かった。その頃、エリィは家を抜…
カレルレンの言葉を聴きすぐにも助けに行こうとするフェイと、それを抑えようとするエリィはやがて口論になり、警備兵に見咎められてしまう。即座に逃げ出した二人はセキュリティに追われ、下水道に逃げ込んだ。下水道を抜けた先は第1級市民層だった。出口か…
ソラリスのゲートは本土にある発生機によって完全には消えていなかった。しかしながらその効力はかなり弱まっており、ゼプツェンのグラビトン砲でわずかにこじ開ける事ができるとの事だった。その一瞬にフェイ、シタン、エリィの先発隊が侵入。他のメンバー…
ガゼルの法院がカレルレンと協議をしていた。「ゲートの残りは一つ。このエテメンアンキの市民に動揺が広がっておる」カレルレン「衆愚など天帝の言葉で何とでもなる。天帝の肉体も限界に来ているが、ダミーを使えばよい。それよりもメモリーキューブから面…
翌日、王城の会議室にフェイたちが集まっていた。議題は第二のゲートについて。『教会』の地下にあるゲートをどうやって破壊するかが話し合われていた。その結果、以下の作戦が立てられた。碧玉要塞の強力なビーム砲。それを同じ文明が造ったものと思われる…
アンドヴァリを要塞から出した後、彼らは法王府の議事堂に集まっていた。王都の部隊は既に王城へ入ったとの事だった。王都からの情報では、ニサンの西の大洞窟にゲートがあり、そこにシャーカーンが向かったと言う。バルトたちはすぐさまその洞窟へ急行した…
シェバトの技術によって飛行ユニットを取り付け飛行機能を得たユグドラシルは、ユグドラシル3世と名乗る事になった。そのユグドラシルでニサンに向かったフェイたちは、法王府の街中に駐留していたシャーカーンの兵を一掃し街を開放した。だが街に住民の姿は…
ソラリスの軍勢はシェバトのゲートの出力が落ちた隙を付き、ジェネレーターの四つの親機を狙っている。女王の間に集まったフェイたちは戦闘経験のないシェバトの兵に代わって迎撃に向かうことになった。ソラリス軍の情報を整理していたシタンは、正体不明の…
翌朝。心を決めた彼らは女王に謁見し、シェバトに協力すると伝えた。女王が満足げに頷いた時、シェバトに衝撃があった。何者かがドックに侵入、ゲート・ジェネレーターの子機を爆破したのだ。伝令の情報によると侵入者はユグドラシル収容の為ゲートを消した…
シェバトのドック。ギアから降りたフェイたちは少女に案内される事になった。少女はマリア・バルタザールと言った。アヴェの地下鍾乳洞のバルタザール爺さんは、彼女の祖父だという。マリアに案内される一行は途中彼女のギア、カラミティの後継機だと言うゼ…
事態が一段落した後、フェイたちはジェシーが今まで何を目的に動いていたのかを聞く事になった。ジェシーはソラリスにいた時、M<マラーク>計画について探りを入れていた。計画を進行させる為に地上人が実験台に使われウェルスになっていた事、計画の中心と…
司教の後を追うエリィたちは、ゼボイムが見渡せるあの渡り廊下で追いついた。少女を取り返そうとしたその時、突然真紅のギアが現れあの赤い長髪の男が降りてきた。彼も少女を取り返そうとしているようだった。真紅のギアを見たバルトは、ユグドラシルの恨み…
ユグドラシルがタムズに到着した頃には既にウェルスは掃討され、救難活動が始まっていた。艦長たちの無事を確認したバルトらは、カレルレン艦とアルカンシェルを追って発掘現場へ急行した。その頃、ギアに乗ったグラーフにミァンからの通信が入っていた。「…
輸送船を後にした一行は、報告の為『教会』本部へと戻った。一歩建物に入った途端、彼らは異変に気づいた。何者かが『教会』関係者を虐殺していたのだ。粛清!と叫びながら襲い掛かる侵入者を排除しながら施設を回ると、教皇すらも殺されていた。「神の裁き…
翌朝。ユグドラシルに乗艦したビリーはエリィにエトーンとなった理由を聞かれ、自分の身の上を語り始めた。ビリーがまだ小さかった頃、ジェシーが突然蒸発。母ラケルとプリメーラ、ビリーの三人で暮らす事になった。彼が12歳の時、家が死霊の群れに襲われた…
『教会』本部。荘厳な礼拝堂とは打って変わって、近代的な施設に医局はあった。そこでフェイを診察した医師は、単に疲労がたまった為の昏睡であり時間が経てばめを覚ますだろうと診断した。安心したエリィたちはフェイをユグドラシルに移し、ビリーに礼を言…
タムズの医務室。意識不明のままのフェイの傍らで、エリィは責任を感じて落ち込んでいた。その姿を見かねたタムズの医師は『教会』本部の医局ならば治療の手立てがあるかも知れないと言い、現在タムズに来ている教会のエトーン<罪をあがなう者>(注1)に話して…