ep27 大海原のタムズ、海の男の心意気/再開 昨日の友は今日の…

翌朝、フェイとエリィは海上都市タムズに遭遇。救助された。

タムズの副長であると言うハンスの出迎えを受けた二人はヴェルトールとヴィエルジェを修理に回したと聞き、救助の事とあわせて礼を言うためタムズを見学しながら艦長に会いに行った。

大海を回遊しながら海中資源のサルベージを生業としているタムズはさながら巨大な洋上艦といったところで、広い甲板では住民によって市場も開かれているほどであった。

この艦長と言うのがまた実に豪放磊落な男で、歓迎の宴まで開いてくれると言う。

そのあまりの親切さに警戒するフェイから理由を尋ねられても

「それはな…… 俺が! 海の! 男だからだ!!」

という一言で済ませてしまうほどであった。

その艦長に案内されてビアホールに向かったフェイたちは、料理を食べながらこの艦について聞いていた。

海底のお宝は最近では少なくなったものの、代わりに『教会』からの大仕事が入ったと艦長は語った。


その頃エレメンツのケルビナが操縦する水中用ギア、ハイシャオに収容されたドミニアは、ゴリアテ捜索中ユグドラシルを発見。その時点の指揮官であるケルビナを説得し、ユグドラシルの撃沈に向かった。

その戦闘で起こった振動と水柱は遠くタムズまで届き、それを確認したフェイはユグドラシルが戦闘に巻き込まれている事を知るや修理が終わったばかりのヴェルトールで出撃し、エリィもこれに続いた。

ユグドラシル甲板でシタンらと再会したフェイとエリィは、迎撃に出たバルトの加勢に海中へ潜った。

ドミニアはフェイと現れたエリィを見て逆賊と断じ、襲い掛かった。だがユグドラシル爆雷を受けてハイシャオはダメージを負い、ケルビナは撤退を決めた。しかし諦めきれないドミニアはヴィエルジェを確保し、エリィを連れ去ってしまった。

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